用語集 最終更新 2026.07.25

zero-shot

zero-shot は、見本(例)を渡さず、やってほしいことの説明だけで AI に答えてもらうやり方です。 初心者向けには、とりあえず普通に頼む 状態と考えると分かりやすいです。

few-shot と同じく、2020年の GPT-3 論文で使われた設定名が出どころで、例0個が zero-shot、1個が one-shot、数個が few-shot と呼び分けられました。

どんな場面で使うか

  • 単発の質問、要約、説明
  • まず粗い叩き台がほしいとき
  • 例を作るコストの方が高いとき(例を書くには結局その業務を理解している必要がある)

few-shot との違い

zero-shot few-shot
渡さない 少数渡す
入力トークン 少ない 例の分だけ増える
出力の型 ぶれやすい そろえやすい
直す方法 指示文を具体化する 例を差し替える

型がそろわない と感じたときに、いきなり例を足すのではなく、まず指示文で形式を具体的に書く(項目名、順序、文字数、禁止事項)だけで解決することも多いです。

今は zero-shot が出発点

思考を内部で行う推論モデルでは、例なしの方が素直に動くことがあります。 OpenAI の公式ガイドは、推論モデルについて 例がなくても良い結果を出せることが多いので、まずは例なしのプロンプトを書いてみる と明記しています(Reasoning best practices)。 また、内部で推論するモデルステップバイステップで考えて と指示するのは不要とも書かれています。

実務での見方

zero-shot は軽く始められる代わりに、評価をしないまま本番に入れると事故りやすいです。 10件くらい実データで試して、ぶれる箇所だけ指示を足す という進め方だと、プロンプトが無駄に長くなりません。

出力の形式を厳密に固定したいなら、例を足すより、JSON スキーマなどで構造化出力を指定できる API 機能を使う方が確実な場面もあります。

近い用語との違い

  • few-shot … 例を渡す。型をそろえたいとき
  • system message … 例ではなく、役割や禁止事項という土台のルールを先に置く仕組み

あわせて見たい用語

書き方の全体像は プロンプトエンジニアリングとは?実務で使える書き方を解説 で整理しています。