ソフトウェア 公開日 2026.04.16 更新日 2026.04.16

makeshopとShopifyの違いを比較|料金・機能・拡張性・向いている会社を整理

makeshopShopify の違いを、料金、標準機能、拡張性、アプリ、越境対応、国内運用との相性まで実務目線で比較した記事です。

先に要点

  • makeshop は国内向け EC 運用で必要な機能を標準で持ちやすく、日本語サポートと国産向け連携を重視したい会社と相性がよいです。
  • Shopify はアプリ数、API、テーマ、海外販売まわりの拡張性が強く、成長後の拡張や独自実装まで見据える会社に向いています。
  • 月額だけを見ると Shopify の方が入りやすく見えますが、実務では決済手数料、アプリ課金、開発費、運用体制まで含めないと比較を誤りやすいです。

makeshop と Shopify、結局どちらがいいのか は、かなりよく聞かれます。
ただ、実際には 安い方を選ぶ だけでは決めにくいです。

同じ EC プラットフォームでも、国内向けの標準機能を重視するのか、アプリや独自開発で伸ばすのかで向き不向きがかなり変わるからです。
この記事では、2026年4月16日時点で makeshop 公式の料金ページ・開発者サイト、Shopify 日本の料金ページ・開発者資料を確認したうえで、料金、機能、拡張性、どんな会社に向いているかを整理します。


まず結論をざっくり言うと

比較軸 makeshop Shopify
向いている会社 国内向け EC を日本語サポート込みで安定運用したい 伸びた後の拡張、海外販売、独自実装まで視野に入れたい
初期の考えやすさ 標準機能が多く、国産向け運用を組みやすい 月額は入りやすいが、アプリ選定で差が出やすい
拡張性 標準機能 + 連携 + 企業向けカスタマイズ アプリ、テーマ、APIGraphQL、独自フロントまで幅広い
海外販売 可能だが国内起点の設計が主軸 多言語・マーケット・現地通貨など海外展開が強い
開発者向け自由度 企業向けプランで強くなる 小規模から大規模まで一貫して高い

かなり乱暴にまとめるなら、
国内向けの運用しやすさなら makeshop
拡張性と成長余地なら Shopify
という見方が入り口としては分かりやすいです。

ただし、売上規模、決済方法、必要な連携、社内に開発者がいるかで結論は普通に変わります。


金額比較で最初に見ておきたいこと

料金比較で一番危ないのは、月額だけで判断すること です。
EC は、月額以外に次の差が効きやすいです。

  • 初期費用があるか
  • 決済手数料がどれくらいか
  • カード決済の月額固定費があるか
  • アプリ追加費用がどれくらい増えるか
  • 開発・保守を誰が持つか

その前提で、公式ページから読み取れる代表的な金額を並べるとこうなります。

サービス 代表プラン 公式で確認できた主な金額 見るべき補足
makeshop プレミアム 初期 11,000円、月額 13,750円、商品数 10,000、カード手数料 3.19%〜、カード月額 1,650円 長期契約で月額最大 15%OFF。オプションやカスタマイズは別料金
makeshop エンタープライズ 初期 11,000円、月額 55,000円、販売手数料 0円、カード月額 0円、カード手数料 3.14%、商品数 50,000 20アカウント以上、50,000商品超は専用サーバープランあり
Shopify Basic / Grow / Advanced 2026年4月16日時点の日本向け料金ページでは年払い表示で月額 3,650円 / 10,100円 / 44,000円 3日間無料体験と最初の3か月 150円の表示あり。年払い前提の表示に注意
Shopify 外部決済利用時 外部決済手数料 2% / 1% / 0.6% Shopify Payments を使うか、外部決済を使うかで総コストが変わる

金額だけを見るとどう見えるか

入口だけなら Shopify Basic の方がかなり始めやすく見えます。
一方で、国内向け EC で必要になる機能をアプリで足していくと、月額以外の費用がじわじわ増えやすいです。

makeshop は最初の月額は Shopify より高く見えますが、標準で入っている機能で足りるなら追加アプリを減らしやすい という見方もできます。
このため、初月の月額比較半年後の総コスト比較 は分けて考えた方が安全です。

実務で見積もるときのコツ

まず「決済」「会員」「クーポン」「在庫」「基幹連携」「配送」「多言語」の要否を先に表にして、その機能が標準なのか追加アプリなのかを分けてください。ここをやらずに月額だけ比べると、後から「必要機能を足したら逆転した」ということが起きやすいです。


標準機能の考え方はかなり違う

makeshop の強み

makeshop は、国内向けネットショップ運用でよく必要になる機能を標準でかなり広く持ちやすいのが強みです。
公式ページでも、モール連携、SNS 連携、WordPress、在庫管理、販売管理、BtoB、海外販売支援など、日本の EC 運用で気になりやすい話が前に出ています。

そのため、まずは日本向けにちゃんと回る店を作りたい という会社では、設計が素直になりやすいです。
アプリをいくつも探して組み合わせるより、運用担当者が理解しやすい形に寄せやすいのも利点です。

Shopify の強み

Shopify は、何でも標準で入っている というより、必要な形に広げやすい のが強みです。
公式の Shopify App Store にはマーケティング、デザイン、配送、在庫、レビューなど幅広いアプリがあり、Shopify 側は App Store 掲載前に 100 項目のレビューを行うと案内しています。

また、料金ページや開発者資料を見ると、カスタムアプリ、API レート制限の強化、Hydrogen/Oxygen による独自フロント、Shopify Functions、Markets など、成長後に効く仕組みがかなり豊富です。
まず売って、あとから強くする だけでなく、最初から将来の拡張を見て設計したい 場面で強さが出ます。


拡張性は Shopify、国内運用のまとまりは makeshop と考えると分かりやすい

makeshop の拡張

makeshop でも拡張はできます。
開発者向けサイトでは API 利用登録、アプリ開発、基幹システムとのデータ連携、自社利用の API 活用が案内されています。
さらに、従来 API から次世代 API への移行案内が出ており、情報取得系には GraphQL を採用していることも明記されています。

つまり、国産 EC だから拡張できない という話ではありません。
ただ、実務感としては 標準で足りる範囲を広く使い、足りないところを必要分だけ足す 方が makeshop らしい使い方です。

Shopify の拡張

Shopify はこの部分がかなり強いです。
アプリ、テーマ、APIWebhook、Functions、Hydrogen と、拡張の入口が多いです。
さらに、Shopify 公式料金ページでは、より上位プランでカスタムアプリのデータアクセスや API レート強化、Plus でのチェックアウト拡張や追加ストアまで示されています。

そのため、次のような要件では Shopify が候補に上がりやすいです。

  • 海外販売を前提にしたい
  • デザインや購入体験をかなり作り込みたい
  • 独自アプリや他サービス連携を増やしたい
  • 将来的に複数ストア運営も考えている

メリット・デメリットをそれぞれ整理

makeshop のメリット

  • 国内向け EC で必要になる標準機能をまとめやすい
  • 日本語サポートや国内運用の安心感を持ちやすい
  • 月額は Shopify より高めでも、追加アプリ依存を減らせる場合がある
  • エンタープライズではカスタマイズも含めた現実的な運用設計に寄せやすい

makeshop のデメリット

  • 小さく始めるだけなら Shopify より入口コストが高く見えやすい
  • 開発者コミュニティやテーマ・アプリの世界的な厚みでは Shopify に届きにくい
  • 独自フロントや海外展開を大きく伸ばす設計では、選定時の確認項目が増える

Shopify のメリット

  • 月額の入口が比較的低く、小さく始めやすい
  • App Store、テーマ、API など拡張手段がかなり豊富
  • 海外販売、多言語、現地通貨、マーケット管理の考え方が強い
  • 成長後に独自実装へ寄せても道筋を作りやすい

Shopify のデメリット

  • 必要機能をアプリで足すほど、月額が読みにくくなりやすい
  • 国内商習慣に合わせるための設計・選定をちゃんとやらないと運用が散りやすい
  • 決済や周辺アプリの選び方次第で、見かけより総コストが上がりやすい

どんな会社に向いているか

makeshop が向きやすいケース

  • 国内向け販売が中心
  • 自社に大きな開発チームがいない
  • 運用担当者が分かりやすく回せることを重視したい
  • 標準機能でかなりの範囲を済ませたい
  • 国産サービスとの連携やサポートを重視したい

Shopify が向きやすいケース

  • 将来的に機能追加や独自実装を増やす想定がある
  • 海外販売や多言語対応を視野に入れている
  • デザインや購入導線を継続的に改善したい
  • 社内または外部に開発パートナーがいて拡張前提で考えられる

実際の比較手順はこう進めると失敗しにくい

サービス比較のときは、どちらが上か ではなく、自社の要件表にどちらが合うか を見る方が実務では強いです。
最低でも次の項目は先に埋めておくと、かなり判断しやすくなります。

  1. 国内中心か、海外販売も見ているか
  2. 標準機能でどこまで済ませたいか
  3. アプリや独自開発にどこまで頼れるか
  4. 基幹、在庫、会計、CRM と何を連携したいか
  5. 月額上限はいくらか、追加費用をどこまで許容できるか

この表がないまま比較記事だけで決めると、導入直後は満足したのに、1年後に足りなくなった か、逆に 拡張しすぎて運用が重くなった のどちらかに寄りやすいです。


まとめ

makeshopShopify は、同じ EC プラットフォームでも強みがかなり違います。
国内向け EC を日本語で安定運用しやすいのは makeshop、拡張性や海外展開、独自実装まで含めて伸ばしやすいのは Shopify です。

実務で本当に効くのは、月額の安さだけではありません。
決済手数料、アプリ課金、開発費、運用しやすさまで含めて見たときに、自社にとってどちらが 無理なく回るか を判断することです。

比較の入口としては、

  • 国内運用を素直に回したいなら makeshop
  • 将来の拡張や海外展開まで見たいなら Shopify

と置いておくと、かなりブレにくいです。


参考リンク

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