ネットワーク サーバー 公開日 2026.07.03 更新日 2026.07.03

CIDR表記とは?/24の読み方とサブネットマスクの関係を実務目線で

CIDR表記とは何かを実務目線で整理します。CIDRはIPアドレスの範囲を192.168.0.0/24のように「IP+スラッシュ+数字」で表す書き方で、スラッシュの後の数字は先頭から何ビットがネットワーク部かを表します。/24の読み方、サブネットマスク(255.255.255.0)との関係、アドレス数の数え方、なぜCIDRが使われるのか、AWSVPCファイアウォールでの使いどころ、よくある誤解まで具体的にまとめます。

先に要点

  • CIDR(サイダー)は、IPアドレスの範囲を 192.168.0.0/24 のように「IP+スラッシュ+数字」で表す書き方です。スラッシュの後の数字は 先頭から何ビットが「ネットワーク部」かを表します。
  • /24 なら先頭24ビットがネットワーク部、残り8ビットがホスト部。これは サブネットマスク 255.255.255.0 と同じ意味です(マスクの中の1のビット数が24個)。
  • アドレス数は残りのホスト部のビットで決まります。/24 は 2の8乗=256個、実際に機器に割り当てられるのは先頭・末尾を除いた254個が基本です。
  • 数字が 小さいほど範囲が広く(/16は6万台超)、大きいほど狭い(/32は1台だけ)。この感覚を持つと読み書きが速くなります。
  • 実務では AWSVPC/サブネット設計、ファイアウォールの許可範囲、ルーティングで必ず出てきます。「どのIPの範囲を指すか」を一言で書けるのがCIDRの価値です。

192.168.0.0/24 の「/24」って何? ── ネットワークやAWSを触ると必ず出てくるのに、なんとなく流している人が多い表記です。CIDR(Classless Inter-Domain Routing)は、IPアドレスの「範囲」を短く正確に表す書き方です。ここを理解すると、サブネット設計もファイアウォールの設定も、ぐっと読みやすくなります。

この記事では、CIDR基本の読み方 → /24の中身 → サブネットマスクとの関係 → なぜ使うのか → よく使う早見表 → 実務の使いどころの順で整理します。仕様は IETF(RFC)と、AWS公式の CIDR 解説を確認しながらまとめています。

CIDR表記とは(IPの範囲を/数字で表す)

CIDR表記は、IPアドレスと、その後ろにスラッシュと数字を付けて、アドレスの「範囲(ネットワーク)」を表す方法です。例えば 192.168.0.0/24 は、単独のIPではなく 192.168.0.0 から 192.168.0.255 までのひとまとまりを指します。

IPアドレス(IPv4)は32ビットの数字で、前半が「どのネットワークか(ネットワーク部)」、後半が「その中のどの機器か(ホスト部)」に分かれます。CIDRのスラッシュ後の数字は、先頭から何ビットまでをネットワーク部にするかを表します。/24 なら先頭24ビットがネットワーク部、残りの8ビットがホスト部です。

/24 の読み方(ビットとアドレス数)

いちばんよく見る /24 を分解します。IPv4は全部で32ビットなので、/24ネットワーク部24ビット+ホスト部8ビットです。

項目/24 の場合
ネットワーク部先頭24ビット(固定)
ホスト部残り8ビット(この中で機器を区別)
総アドレス数2の8乗 = 256個
使えるホスト数256 − 2 = 254台
同じ意味のサブネットマスク255.255.255.0

「−2」されるのは、範囲の先頭アドレス(ネットワークアドレス、例 192.168.0.0)と末尾アドレス(ブロードキャストアドレス、例 192.168.0.255)が、機器への割り当てには使えない予約だからです。だから /24 は「256個のうち、実際に配れるのは254台」となります。

サブネットマスクとの関係

CIDRとサブネットマスクは、同じことを別の書き方で表しているだけです。サブネットマスクは 255.255.255.0 のような32ビットの値で、「1が並んでいる部分がネットワーク部」を意味します。

  • 255.255.255.0 を2進数にすると、先頭に1が24個並びます。→ これが /24
  • 255.255.0.0 なら1が16個。→ /16
  • 255.255.255.128 なら1が25個。→ /25

つまり CIDRの数字は「サブネットマスクの中の1のビット数」です。古い書き方(マスク)と新しい書き方(CIDR)は相互に変換できる、と押さえておけば混乱しません。

なぜCIDRが使われるのか

CIDRは、1993年にIETFが それまでの「クラスフル」なIP割り当てを置き換えるために導入しました。昔はA/B/Cクラスという固定サイズでしか割り当てられず、「256台では足りないが、6万台分もいらない」ような場合に無駄が大きく、IPv4アドレスの枯渇を早めていました。

CIDRは 可変長サブネットマスク(VLSM)により、/24/26/20 のように 必要なサイズに合わせて範囲を細かく区切れるようにしました。これでアドレスの無駄が減り、ルーティングもまとめて扱いやすくなりました。「範囲を柔軟に・正確に表せる」ことがCIDRの価値です。

よく使うCIDR早見表

代表的なCIDRと規模感を覚えておくと実務が速くなります。

CIDRサブネットマスク総アドレス数ざっくり用途感
/32255.255.255.2551単一IPをピンポイント指定(許可設定など)
/24255.255.255.0256小さめのサブネット1つ(定番)
/16255.255.0.065,536大きめのネットワーク(VPC全体など)
/8255.0.0.016,777,216非常に広い範囲
/00.0.0.0全部すべてのIP(0.0.0.0/0=どこからでも)

特に 0.0.0.0/0 は「すべてのIPアドレス」を意味し、ファイアウォールやルーティングで 「どこからでも許可」「デフォルトルート」としてよく出てきます。逆に /32 は1台だけを指すので、「この1つのIPだけ許可」のような設定で使います。

実務での使いどころ

CIDRは、次のような場面で必ず出てきます。

AWSVPC/サブネット

VPC10.0.0.0/16で作り、その中を10.0.1.0/24のようにサブネットへ分割する。設計の基本単位がCIDR。

ファイアウォール/セキュリティグループ

「この範囲からのアクセスを許可」を203.0.113.0/24のように指定する。/32で単一IPだけ許可も定番。

ルーティング

「この宛先範囲はこちらへ」を0.0.0.0/0(デフォルト)やより狭いCIDRで指定する。

プライベートIPの範囲

10.0.0.0/8172.16.0.0/12192.168.0.0/16プライベートIPの代表的な範囲。

グローバルIPプライベートIPの違いから整理したい場合は、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの違いもあわせて読むと、CIDRで指定する「範囲」の意味がつかみやすくなります。

CIDR表記に関するよくある質問

CIDRの「/24」は何を意味しますか?

先頭24ビットがネットワーク部という意味です。IPv4は32ビットなので、残りの8ビットがホスト部になり、256個のアドレス(実際に機器へ配れるのは254台)を表します。サブネットマスク 255.255.255.0 と同じ意味です。

CIDRとサブネットマスクは何が違いますか?

同じことの別表記です。サブネットマスク(255.255.255.0)は32ビットの値で、その中の「1のビット数」がCIDRの数字(/24)になります。新旧の書き方の違いで、相互に変換できます。

/24 は256台つなげますか?

総アドレス数は256個ですが、先頭(ネットワークアドレス)と末尾(ブロードキャストアドレス)は機器に割り当てられないため、実際に使えるのは 254台です。「256 − 2 = 254」と覚えておくと便利です。

数字は大きいほど範囲が広いのですか?

逆です。数字が大きいほど範囲は狭くなります/32は1台だけ、/24は256個、/16は65,536個です。ネットワーク部に使うビットが増えるほど、ホスト部が減って範囲が狭まります。

0.0.0.0/0 とは何ですか?

すべてのIPアドレスを意味します。ファイアウォールで「どこからでも許可」、ルーティングで「デフォルトルート(他に該当しない宛先はここへ)」として使われます。安全面では、0.0.0.0/0で広く開けすぎていないか要注意です。

なぜCIDRが使われるようになったのですか?

昔の固定サイズ(クラスフル)の割り当てでは、必要な規模に合わずIPアドレスの無駄が大きかったためです。CIDRは可変長サブネットマスク(VLSM)で範囲を必要なサイズに細かく区切れるようにし、アドレスの節約とルーティングの効率化を実現しました。

まとめ

CIDR表記は、IPアドレスの範囲を「IP/数字」で表す書き方で、数字は 先頭から何ビットがネットワーク部かを示します。/24 なら256個(使えるのは254台)で、これはサブネットマスク 255.255.255.0 と同じ意味です。数字が大きいほど範囲は狭いという感覚と、/32(単一IP)・/24(小さめ)・/16(VPC全体級)・0.0.0.0/0(全部)の代表例を押さえれば、AWSVPC設計もファイアウォールの許可範囲も迷わず読めるようになります。

参考リンク

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